サブ艦のレベリング目標とかのお話
はじめに
現在23春イベントが開催中ですね
山汐丸やアトランタといったイベント期間外での入手手段がほぼ存在しない艦娘のドロップも確認されており、サブ艦掘りをしている方も多いのではないのでしょうか?
また、E6連合空襲レベリングも昨今のイベントレベリングとしては破格の効率ですのでそちらでサブ駆逐などの作成をしている方も多いでしょう
普段から私は【掘っただけ、作っただけではサブ艦とは呼べない場面がある】と常々言っているのですが本イベントでもそういったサブ艦と呼べないのでは?といった場面を多々見かけました。そこで、私の考えるサブ艦について書いておこうと思った次第です。記事の大半はケッコンや増設に制限をかけていない前提で話を行いますが最後に単婚やケッコン艦の数に制限を設けている方向けのサブ艦についても触れますのでよろしければお付き合いください
以降具体例として艦娘の画像などを掲載しますが作戦室様の画像生成機能を使用させて頂きます。ご了承下さい
サブ艦の場合分け
ではまず私が考えるサブ艦の場合分けを行おうと思います。ここでは"サブ艦の育成理由"と"育成ライン"2つの観点が存在します。
①サブ艦の育成理由
- 複数の札で同じ艦娘を使い攻略を楽にしたい
- 誤札が怖い
- 経験値が入る艦娘を用意したい(特殊)
②育成ライン
- 存在するだけで一定の価値があるサブ艦
- 改二改装まで育成すれば一定の価値があるサブ艦
- 一定のレベル以上育成をして始めて価値のあるサブ艦
細分化すれば多くの理由があると思いますが大きく分けた場合この3×3パターンに分類されると思います。
一つずつ見ていきましょう
サブ艦の育成理由
一つずつ見ていきましょう
1.複数の札で同じ艦娘を使い攻略を楽にしたい
文字通りですね。後段開放前に前段をクリアしたいといった例もここに当てはまります。大井・北上・矢矧・最上・赤城・加賀・大和・武蔵といった艦娘や大発駆逐が顕著な例でしょうか
イベントの傾向として後段まで全ての札が判明した後であれば1隻ずつであっても攻略可能なデザインではあるものの、先制雷撃艦やタッチ艦は複数あれば楽だなといった難関海域が用意されている印象です。(23春でいえばE2-1とE2-3での矢矧雪風やE2-3とE5-3の大和武蔵ですね)
このような艦娘はサブ艦を用意しておいたほうが多くの場合攻略が楽になると考えて良いでしょう
2.誤札が怖い
難関海域においては大和武蔵を始め量産が難しく強い艦娘が採用される事が多いです。そのような海域で誤札をしてしまうと攻略に大きな支障が生じるのは事実です。しかし先程の例とは違い誤札対策としてだけ用意をした艦娘は誤札をしない多くの場合において育成損です。サブ艦を1隻育成するのにも時間や資源といった多くのリソースを必要とします。リソース損とならない為にも代用が利かず複数札で使う可能性の高い艦娘のみにしておいた方が良さそうです
3.経験値が入る艦娘を用意したい
単婚勢や嫁艦を常に海域周回に入れている提督などに見られる傾向です。(嫁艦は効率論とは相性が悪いので今回は割愛します)
大井・北上・矢矧といった複数隻存在する事自体が有利に働く場合は有効ですが汎用1枠などの場合牧場を行った方が有効です。例えば空母であれば飛龍・蒼龍の友永江草牧場、軽空母であれば瑞鳳での天山牧場、駆逐であれば満潮のC砲牧場などです。
4.まとめ
育成理由の観点から見た場合、"強い"と言われる艦娘のみサブ艦を用意しておくのが良さそうです。続いては育成ラインについて見ていきましょう
育成ライン
1.存在するだけで一定の価値があるサブ艦
艦種や役割が固定的でオンリーワンの性能をしている艦娘が当てはまります
固有対空CIが強いアトランタやルート制御・制空など役割が独特な日向・山汐丸などです。このような艦娘は替えが利かないため複数札要求や誤札と相性が悪くサブを用意する人が多い傾向にあります。ですので、サブを用意すること自体は悪くないのですが採用海域が限定的であるため自分の中で用意する理由をしっかり意識しましょう
「まわりがサブ用意しているから自分も用意しようかな」といった感覚で用意しても十中八九使いません
サブを用意する一例
- 後段開放前に前段をクリアするプレイスタイルなので躊躇なく前段で1隻切りたい
- 最終海域クリア前に堀りを行うことが多くアトランタを道中安定の為に堀り編成に採用したい
2.改二改装まで育成すれば一定の価値があるサブ艦
大和武蔵を始めとした5スロ艦や瑞鳳・龍鳳といった汎用高速軽空母が当てはまります。レベルを上げるメリットは当然ありますが、サブを1隻用意しておくだけで攻略編成の自由度が上がる場合が多いです
また、1つの札に対して1~2隻程度しか採用枠が無い場合が多い軽空母・軽巡ではサブ艦を複数用意しておくと強特効が乗らない限り他の艦娘に札が付かなくなる事も多々あるので無難な編成を雑に組むことが出来るようになります
3.一定のレベル以上育成をして始めて価値のあるサブ艦
ここが本記事の本題と言っても過言ではありません
皆さんは編成を組むにあたって各艦娘の役割を考えると思います。その際サブ艦は同じ役割を果たせるラインまで育成できてるでしょうか?前述の存在自体であったり、改二改装を行っていれば役割を果たせている場合は良いでしょう。しかし役割を果たせないサブ採用が勝率に影響を与えている場合が存在します。
例えば次のような矢矧改二乙を4隻用意したとします
A175Lv運・耐久改修済み矢矧
B125Lv運改修済み矢矧
C125Lv矢矧
D改装したばかりの矢矧
ここで特に重要なのは①夜偵発動率②魚雷CI発動率です
①夜偵発動率
昨年新しく実装された"零式水上偵察機11型乙改(夜偵)"(以下夜偵)は125Lv以上で確定発動だとされています。つまりA~Cの矢矧を採用した場合、発動条件下では100%夜偵効果を得られますがDの矢矧の場合夜偵発動率は84%です。つまりどれだけ良い昼戦を行ってもDの矢矧を採用してしまっただけで常に16%夜戦での火力不足が発生してしまいます。
②魚雷CI発動率
それぞれの矢矧を旗艦、随伴に配置した場合の魚雷CI発動率は以下のようになります(探照灯、照明弾あり)
A 旗艦91.8% 随伴79.5%
B 旗艦89.3% 随伴77%
C 旗艦61.5% 随伴49.2%
D 旗艦60.7% 随伴48.4%
A、Bの矢矧は旗艦、随伴どちらでも採用できるでしょう。C、Dの矢矧は随伴での発動率が若干不安なため出来れば旗艦運用や場合によっては随伴連撃運用を視野に入れたいですね。
このように同じ矢矧改二乙でも行える役割の範囲が育成状況によって大幅に違うことがわかります。特に難関海域では夜偵による火力補助が重要であるためDの矢矧は最早「矢」くらいの仕事しかしません
よって夜偵要因として持ち込むサブ艦は運改修まで行うのは大変ですがせめて125Lv以上にしておきましょう。記事執筆時の環境ですと矢矧、最上、ゴトランドなどです
次は以下のような霞を例に見てみましょう
A 142Lv霞
B 137Lv霞
C Lv99Lv霞
D 改装したばかりの霞
A、Bの霞は潜水マスのケアをしながら輸送を行えそうです
Bのように穴見張員と組み合わせることでpt対策を行うことも出来ますし、Aでは素対潜が85あることからダメコン輸送の選択肢まで出てきます
Cの霞は対潜マスのケアこそ難しいものの魚雷CIフィニッシャー、対地要因としての役割は果たせそうです
Dの霞は一見Cと同じ役割を果たせそうですが80Lvに達していないため水雷見張員を利用した魚雷CIで2回判定を受けることが出来ずフィニッシャーとしての性能が下がっています
霞は魚雷CI運用から対地・輸送要因まで幅広く使えるだけでなく特効を貰いやすい艦娘なのでサブ艦を用意していたり耐久改修・運改修をしている人も多いと思います。しかし、このようにただ用意をしただけでは役割を果たせない場合があるだけでなく、下手をするとサブを用意する事を意識するあまりメイン霞がAやBに満たない場合まで散見されます
この霞などは最たる例ですが、多くの場合サブを乱立させるよりメイン艦の育成をしっかり行う事が艦隊強化への近道というのが私の持論です。まずメイン霞に最低でもB以上の役割を持たせてからサブを用意。サブもB以上にしておくことで気軽に1隻切れる状況を用意。それでも足りないなと感じた場合3隻目以降はC目標で雑に輸送などで切れるようにしておくといった形がスムーズかと思います
まとめ
イベント期間に入るとサブ艦必要・不要論が話題に上がりますが私の意見としては『絶対必要なのかと聞かれたら不必要だけど用意しておくと100%攻略は楽になる』です
100必要or100不必要といった極端論ではなくイベントを振り返った時に用意してあったら便利だったなと思った部分を次イベまでに準備しておくと楽になるのかなと思います
用意する隻数に関しては自分のプレイングによって決めましょう
普段から長時間触っており、イベント期間中に突貫工事が出来る方であれば夜偵組など一定水準の育成が必要な艦の育成に普段は力を入れ大北のような雑に入れておきたい部分は足りなくなった際に作っていくといった形が良いと思います
逆に普段からあまりプレイ時間を割けないといった方は大和武蔵といった必要になってから作るのが大変かつ、サブ有無が大きく攻略難易度に関わる場所から強化するのが良いでしょう
単婚スタイルでのサブ艦について
ここまでは複数隻へのケッコンを厭わないプレイスタイルを前提に話をしてきました
しかし単婚スタイルの方も一定数存在します。そういった方は後半の矢矧や霞を用いて説明をしたレベリングが満たせない場合が多いでしょう。誤解されがちですが単婚や1隻スタイルは一種の縛りです。プレイスタイル自体は否定しませんが(私自身一部の艦娘には私情からケッコンを渋っています)貫き通すためには一般論とは少し違ったアプローチが必要です。ここではその一例を紹介できればと思います
対潜改修の重要性
単婚である場合練度による対潜値上昇がないためサブ艦も含め対潜改修がとても重要になってきます
上記画像の赤字でプラスになっている部分(矢矧で言えば+5)が対潜改修の回数です
メイン艦が終わった後は矢矧や雪風といった採用頻度の高い艦娘はサブも頑張って対潜改修を行いましょう
素対潜の高い艦をサブ育成する
とは言えサブ艦全てを対潜改修しなくてはいけないとなったら大変です
特に駆逐艦などは使用隻数も多いので不可能に近いでしょう。そこで、素対潜の高い単婚向け駆逐艦をピックアップしてみました
山風や朝潮改二丁、谷風は普段あまりサブ育成候補として名前は聞かない部類ですが素対潜が高く99Lvまで育成することで1ソ対潜が可能です。また、時雨は素運も高いので序盤の比較的簡単で対潜マスケアが可能な海域などではフィニッシャーと兼任が可能です。同様の理由でオート対潜が付いているフレッチャーも有用です
朝霜は5回ほど対潜改修が必要ですが三ソ改に大きなフィットがあることもあり単婚では対潜改修、サブ艦の優先度は高いのかなと
夜偵組のサブは97Lvまで育てる
新夜偵はケッコン前最後の発動率繰り上がりが97Lvにあります
100%には届かないものの97Lvでの発動率が88%ありますので、矢矧や最上といったサブ艦は97Lvまでは育てるようにしましょう。逆に97→99Lvでは必要経験値が24万弱にもなりますが夜偵発動率の観点から見た場合育成の意味がありません。97Lvまで育てたら他の育成をしたほうが経験値効率は良いでしょう
まとめ
このように、制限はあるものの単婚であっても工夫次第で戦っていくことは可能です
単婚だから無理!ではなく単婚でも出来る強化はどんな事があるのか考えたり調べたりしてみましょう
さいごに
長々となってしまいましたが私の考えるサブ艦理論はこのような形になります
艦これは一度戦闘が始まってしまうと眺めるだけのゲームですが、そこに至るまでの工夫や準備が楽しいゲームだと思っています。本記事がそんな艦これライフの一助になれたら幸いです