Lv99にするメリットのお話
はじめに
単婚派や◯◯駆逐隊嫁などケッコンカッコカリ(以下ケッコン)という行為に拘りを持ってプレイされている提督は少なからず存在します。皆さんご存知の通りケッコンを行わない場合の艦娘最大レベルは99です。赤城や加賀といった5スロ艦や最上矢矧といった採用頻度の高い艦娘は自然と99になっている事も多いでしょう。しかし、単婚派(便宜上この記事では99止めを行う頻度が高い提督はケッコン艦の数に限らず単婚派と称します)の提督でも多くの艦娘がLv99になっている訳では無いはずです。
レベルが高いほうが偉いと一言で片付けてしまっても良いのですが、当記事では具体的にLv99にする事で生まれる2つのメリットを解説しようと思います。
メリット1:ステータスが上がる
火力や雷装といったステータスは艦娘ごとに上限値が設定されており基本的に近代化改修でMaxまで上げていると思います。これらのステータスはレベルアップやケッコンを行っても上限値が上がることはありませんが、「対潜・回避・索敵」これら3ステータスは下記式の通りレベル依存で値が決まります
「(Lv99での値-初期値)×Lv/99+初期値」※小数点切り捨て
式を見て気づいた方もいらっしゃるかもしれませんがLv99になった時、対潜・回避・索敵の3ステータスは必ず1上昇します
では具体的にこの3ステータスが上昇するとどのようなメリットがあるのでしょうか
①対潜
第一に先制対潜に必要な装備ラインが変わる可能性があります。また、特効倍率、装備構成、交戦形態など様々な要素が絡むため常に変わるという訳ではありませんが状況に応じて対潜ダメージが繰り上がる可能性があります
②回避
こちらも陣形や装備構成などに左右されますが素の回避ステータスが低い特殊艦などでは回避率に影響が出る可能性が高いです
③索敵
索敵演出が発生するルート分岐・戦闘での連撃・弾着確率に影響があります。マップ索敵は分かりやすいですが連撃・弾着確率への影響と言われてもピンと来ない人もいると思います。弾着攻撃の発動率は ⌈観測項⌉÷観測種別定数という計算式で計算されています。詳しい解説はこちらのwikiに書いてあるので興味がある人は読んでみてください。大雑把に解説すると「観測項=制空状態(確保or優勢)、艦隊全体の艦娘索敵値や攻撃艦の運、水偵・水爆の装備索敵値を元に計算された値」、「観測種別定数=徹甲弾CIや副砲CIなど種類ごとに決められた定数」だと思ってください。つまり艦娘の索敵が高いことで連撃率が上がります
観測項を上げる手段や、艦娘の索敵を上げるメリットに関しては解説が長くなってしまうので興味のある人は下の折りたたみ内を一読ください
具体的な連撃率を上げる手段について
1.制空優勢だった場合制空権を確保する(影響大)
制空状態を優勢から確保にする事で10%以上の上昇が見込めます
2.旗艦に置く(影響大)
観測項には旗艦ボーナスが存在します。旗艦に置くことで随伴の時より10%ほど発動率は上昇します
3.装備する水偵や水爆を索敵値の高いものに変更する(影響中)
水偵や水爆は①艦隊全体への影響②装備している艦娘への影響と二重に効果が存在します。影響の大きさですが装備艦>艦隊全体となっているので重巡より戦艦といったように連撃をしっかり出したい艦娘から順に強い水偵を積みましょう。編成にもよりますが装備する水偵を零式水上偵察機→零式水上偵察機11型乙(熟練)に変更するだけで装備艦の発動率は数%上昇します
4.艦娘のレベルや運を上げる(影響小)
艦娘のレベルや運を上げることで上昇する連撃率は上記3つに比べ小さく1段階上昇しても0.7%ほどです。とても小さな影響に見えますが1~3の要素と違い常に影響を与える可能性があります。例えば制空権確保が現実的でない海域であったり、自艦隊で用意できる水偵には限度があったりなどです
以上の事から3ステータスの上昇は小さくもしっかりと影響を与える事が分かりました
メリット2:経験値カットによる時短
戦闘終了後の経験値演出は1戦あたり2.5秒です。たかが2.5秒と感じるかもしれません。しかし、単婚提督が艦隊強化を行おうとした時、最終的に行き着くのは①装備牧場&改修②まるゆ・海防堀り③サブ艦育成・イベント海域におけるサブ艦堀り④戦果この4つになります。つまり、単婚提督が一定水準から先の艦隊強化を考えた時行うほぼ全ての作業は海域出撃に繋がります。その出撃の多くで2.5秒ずつ時短を行えると考えるとどうでしょうか?まさに塵も積もれば山となるといった量の時間を短縮できます
具体的に99にしておくと良い艦娘
ここまでメリットを確認してきました。極論全ての艦娘を99にしてしまえば良いですが、優先的に上げておきたい艦娘は誰なのか見ていきましょう
1.素で強い艦娘
分かりやすいですね。記事冒頭でも触れた赤城加賀・大和武蔵といった5スロ艦や矢矧最上です。北上や大井も使う頻度が高く99にしておきたいです
普段使いや演習で勝手に99になる事が多いですが、サブ艦も99にする価値があると思います
2.素運・夜戦火力の高い駆逐艦
イベントの堀り周回で使うことの多い雪風・時雨・長波・霞などです
こちらも1同様比較的99になってる人多いかも
3.1ソ対潜が出来る艦
序盤海域での堀り周回などでは1ソをすることがあります。朝霜や山風、フレッチャー級などが候補。素対潜を85にしたとしてもイベント海域で役割を持てなければ意味がありません。闇雲にレベリングするのではなく、自分が実際に採用しそうな艦を99にしたり対潜改修するようにしましょう。
4.水戦キャリア・対地艦
ザラや航巡、由良・多摩・日進・コマンダン・テストといった艦娘です。コマンダン・テストは素回避が低いことも相まって優先度高め。駆逐艦からも3隻程度考えたいです
5.イベントで特効が乗りやすい艦
一番分かりやすい例が竹です。竹は4連装魚雷による大きなボーナスと相まって堀り周回の夜戦CI要因として使うことが多いです。他には五航戦や海外モチーフイベントで多用する欧米艦(アークロイヤル・リシュリュー・サラトガ・アイオワなど)です
6.イベント期間外に重点的に周回している海域で使う艦
7-1や4-5など各自よく周回する海域に合わせて育成してください。場合によっては7-1編成などでイベントに向けて99艦を作る事も重要です
以前書いた記事で単婚提督向けの対潜改修やサブ艦選定について触れたものがあります。よろしければ合わせてお読みください
おわりに
レベリングや育成方針としてLv97止めというものが存在します。夜偵発動率のケッコン前最後の繰り上がりがLv97であることやLv97→99で要求される経験値量がLv99までの24%にもなるなど様々な理由から提唱されているものです。実際、イベント間など一定期間の中で艦隊強化に割けるリソースには個人差こそあれど限度が存在します。ですので、こういったLv◯◯止めは立派な戦略の一つです。しかし、本記事で触れた通りLv99にすることにもまたメリットが存在する事をお伝えできていたら幸いです