1月20日(土)に開催された第三回るせる杯で私が担当した第七海域の振り返りと考察です
大会全体の振り返り・感想記事は別途書いたのでそちらをお願いします
【前提条件】
・区間タイムは閉会式で発表された公式タイム・順位を採用
・マップ単位での各区間・ピットタイム・順位は私が独自に計測したものを採用
・記事内での編成・艦娘・装備はLv99or180で比較します。これは比較基準を定める際に指標にしやすいのがこの2種というだけであり、必ず経験値カットを行わなければいけないといった意図では無い事ご理解ください
【各種タイム・順位】
海域タイム
第三回るせる杯閉会式スライドから引用
2位 縛りは飛び切りの愛だ タクス 21:06
3位 RecordHolders bis うつみ 21:12
区間記録 第二回るせる杯 作長渉 21:25
上位三名が全員区間記録を更新していました。前回第二回るせる杯が7-5実装後一カ月程度だった事もあり、この1年間海域研究が進んだ結果でしょう
各ラップタイム
Niwaka個人計測
上段が各区間時点での累計タイム・各区間単位でのタイム、下段がそれぞれの順位です
公式タイムや個々人の計測タイムと前後1秒差があると思います。ご了承ください
【7-1】
1位 艦これ桃クロワールド ダイコン 3:06 海防1軽巡級3※ボス前ランダム
2位 縛りは飛び切りの愛だ タクス 3:17 海防3駆逐1
3位 チーム熟練誘導弾 ソロ 3:19 海防3駆逐1
7-1区間タイム1位は4隻編成かつボス前ランダムで攻めたダイコンさんでした
旗艦に未改装海防を採用しており恐らく索敵カット率は60%。本番はなんと4戦全て索敵カットを成功させていました。敵編成にもよりますが一般的な5隻編成が3:30~3:40になる事から30秒近いアドバンテージを稼いだことになります
とはいえボス前ランダムな以上攻め編成でしか使われないでしょう
区間2位のタクスさんは水雷マスで煙幕を採用した未改装海防3駆逐1の4隻編成
こちらは索敵カット率が100%かつボス固定が可能な編成となっており、今大会で新しく登場した編成です。採用していた海防艦は対馬・大東・昭南の3隻。素索敵だけ見ると大東が一番低く旗艦に置きたくなりますが計算式上では対馬と大東はどちらを旗艦に据えても索敵カット率は共に100%になります。煙幕の発動率を考慮して運の高い対馬を旗艦に置いているように見えます
区間タイム3位のソロさんも同様に煙幕を採用した海防3駆逐1の4隻編成ですがこちらは随伴に改装海防艦を採用。索敵カット率は95%となっています。5%で索敵演出を許す代わりに対潜火力などを強くした形でしょう。本番ではしっかりと4戦全て索敵カットを成功させていましたが、1マス目で4隻編成を引いてしまった事・水雷マスで中破演出がでてしまった事で数秒差がついてしまったようです
5隻編成or逸れ含みのギャンブル4隻編成の二択だった7-1ですが、煙幕の登場で新しく4隻固定編成が生まれました。今回採用したのは2チームでしたが固定しつつ5隻編成相手に10~15秒のアドバンテージを取れる編成という事で次回大会移行採用率が上がると予想されます。しかし、一見使い得に見える固定4隻編成ですが水雷マスを煙幕で凌ぐ以上CL2が2回以上発生した場合など撤退リスクは十分にあると思います。試走などで実際どの程度撤退リスクがあるのか把握した上で採用を検討したい所です
【7-2】
1位 陽炎型の会 作長渉 4:00 大和武蔵空4 開幕5-4-3
2位 RecordHolders bis うつみ 4:01 空6 開幕5-5-5
艦これ桃クロワールド ダイコン 4:01 空6 開幕5-5-6
4位 ブルネイアーカイブ Niwaka 4:02 空6 開幕5-5-5
7-2区間タイムは作長渉さんの大和武蔵空4編成
空6が人気の海域ですが開幕航空戦に全振りしても全落としは難しく5隻落としになる事が多いです。空母砲撃は1回3.7秒に対し戦艦の単発砲撃は1回1.7秒と2秒のアドバンテージがあります。よって、空母4隻で道中を4~5隻安定して落とせるのであれば砲撃演出の差で空6編成に対してアドバンテージを取ってボス戦に入る事が出来る事になります。しかし、ボス戦でしっかりと開幕3落とし→タッチ3撃で落としきれないと途端に遅くなってしまうのがネック。作長さんの今回のボス戦で実際にありましたがタッチより先に動いた随伴大和の単発砲撃が相手のネ級を落としきれず単純なロスを生んでしまっていました
同航戦・梯形陣の単発砲撃で確殺が取れない
道中開幕が刺さり、ボス戦がしっかりと動いた時の処理速度は随一ですがグダった時が酷くなるので強い空母と艦載機をしっかり使えるのが前提になりそうです。とはいえ、開幕5-5-6と理想に近い開幕航空戦をしたダイコンさんと少しグダった作長さんが同速と考えると採用したい大和武蔵空4は魅力的に見えます
【7-3】
1位 ブルネイアーカイブ Niwaka 2:34 未改装神風4隻編成 索敵カット2/3 昼S
2位 縛りは飛び切りの愛だ タクス 2:43 未改装神風4隻編成 索敵カット2/3 昼S
3位 RecordHolders bis うつみ 2:44 未改装神風4隻編成 索敵カット3/3 昼S
7-3は上位3人が全て同じ構築でした。どうしても未改装神風で昼Sをした人が速くなる海域です。1位の私と2位のタクスさんは羽黒改を使い5%索敵カット率を上げていますが、索敵カット回数は結局2回止まりでした。3位のうつみさんは3/3で索敵カットを成功するも先制魚雷が重なったり、外れたりとその後の戦闘経過に恵まれず少し遅くなってしまったようです
私とタクスさんは同航引かなきゃ勝負にならん!と改羽黒を使ってカット率を上げる構築を使いましたがうつみさんは火力やトータル昼S率を重視して改二を採用。上位3人の中で唯一うつみさんのみ反航戦を引いていますがしっかり昼Sを取っているので編成勝ちと言えるでしょう
7-3の代名詞となりつつある未改装神風、昼S時の最速タイムこそ優秀ですが夜戦に行ってしまった場合途端に遅くなる編成でもあります。区間記録などを狙う場合使わざるを得ない状況ですが、平均タイムを取る場合他編成との比較が重要だと思います
増設穴に三式弾が乗るようになり重巡級の出せる火力が上がった現環境では単発砲撃編成などいくつかの代替案もありますのでそれぞれタイムを取って比較したい所(私は最速出すぞ!と未改装神風以外考慮してなかったです)
【7-4】
1位 #ペペさん今までありがとう まぁさ 4:38 練巡1駆逐1海防3
2位 RecordHolders bis うつみ 4:50 大和伊勢日向海防3
3位 縛りは飛び切りの愛だ タクス 4:53 大和伊勢日向海防3
7-4区間1位は最短編成を通したまぁささんでした。第七海域最大のギャンブル編成と呼ばれる7-4最短ルートですが以前に比べて採用価値が薄くなったなと感じる結果です
というのも、考案された当初想定されていた7-4の比較対象が大和軽空母2編成の5:20~30秒だったのに対し、大和伊勢日向編成は4:50~5:00とそもそもの区間タイムが速くなっているのです。考案当初は完走率と引き換えに1分近くのアドバンテージを取れる編成でしたが現状では20~30秒と半分程度のアドバンテージしか取れないのです。そして、この20~30秒は7-3で夜に行くだけで失うアドバンテージというのが厄介な所。とはいえ、持っている事が脅威であることには変わりが無いので今まで以上に作れども使わない編成になりそうです
2位・3位のうつみさん・タクスさん両名が採用した大和伊勢日向海防3の編成ですが区間2~5位が全てこの構築を採用しています。6位の私が軽空2編成を採用しているのですが、私の7-4が理想に近い戦闘経過をしている事・編成自体もトップ水準に近いものを用意していた(自分で言うのは恥ずかしいですが)事を考慮すると大和伊勢日向編成の方が速いと言えると思います
ですが、軽空母編成に比べ撤退率が気持ち高いというデメリットもあります。海防艦の練度に自信が無い・とにかく撤退したくないといった場合は軽空編成も択
【7-5】
1位 ブルネイアーカイブ Niwaka 5:13 先制雷撃4水雷 潜水3隻
2位 チーム熟練誘導弾 ソロ 5:21 先制雷撃4水雷 潜水3隻
陽炎型の会 作長渉 5:21 先制雷撃4水雷 潜水3隻
4位 艦これ桃クロワールド ダイコン 先制雷撃4水雷 潜水3隻
前回大会でも人気だった先制雷撃艦を採用した水雷編成が上位を独占。この1年特に研究が進まなかったようにも見えますが実はそうではありません。それぞれ編成・本走を見ていると次の3点がキーポイントだったように感じます
①潜水マスの処理の仕方・先制対潜の枚数
②最上・矢矧を中心とした巡洋艦の射程巡
③雷巡に積む主砲の本数・種類
①対潜処理
上記画像は司令部120・クリア後7-5過去1年分の対潜マスのデータです
クリア後のデータ件数が少ないのでブレがあると思いますが、3隻編成40%・4隻編成35%・5隻編成25%程度に見えます
つまり、4隻想定で全体の75%はケア出来ることになるので先制対潜5枚はメリットが薄そうであることが分かります
その上で3隻までにするか4隻まで見るかは次の②・③との兼ね合いだと思いました
今回は私とソロさんが先制対潜3隻、作長さんダイコンさんが4隻採用といった状況です
②最上・矢矧を中心とした巡洋艦の射程巡
素の状態だと雷巡と射程が被る為、砲撃処理をスムーズにする為に最上や矢矧の射程を伸ばしたくなります。しかし、一概に伸ばすことがメリットになるとも限りません
先制雷撃の刺さりが悪く、敵艦が多く残っていた場合先に動かした最上や矢矧が駆逐艦を狙う確率が必然上がります。主砲を2本積んだ北上でも同航ヘ級や反航ロ後期を確殺に出来ない為、砲撃演出が余分に発生する可能性があるのです
最上の射程巡は一長一短かなといった感じですが矢矧の射程に関しては潜水マスでの先制対潜が随伴艦に向かいやすいというメリットもあるので採用価値が高いかなと思います。矢矧は私以外が恐らく射程を伸ばしており、ダイコンさんは最上に超長スパナを積んでいました
③雷巡に積む主砲の本数・種類
潜水マスで4隻以上を見たい場合軽巡+駆逐に加え大井北上に1ソをさせる必要がありますが、潜水マスを見る代償として砲火力と命中を犠牲にします
砲火力は先制雷撃と最上矢矧の射程である程度解決できますが命中率が鬼門です
上記画像のように、99Lvの北上に3号砲2本や対潜改修を施した上で1ソ対潜を行わせた場合キラ込みでもロ後期の命中キャップに届いていません。ロ後期相手でこれですから、更に回避が高いと思われるバタビア姫に対しては更に命中が足りないと思われます。水雷編成で挑む7-5ボス戦は昼終了が現実的では無いため、いかに昼戦で割合を入れて夜戦1発圏内に持ち込むかが重要です。その割合を入れる命中率が足りないというのは個人的には致命的に感じます
積む主砲を15.2改二にする事で命中キャップに届く
99運用であれば15.2改二Maxを採用したい所
180まで育てればロ後期命中キャップ
各鎮守府事情に合わせて各ポイントを合わせた編成を組む必要があったのかなと思います
【使用編成解説・反省】
ここからは実際に自分が採用した編成の解説と反省です
第七海域の本走動画はこちら
7-1
区間タイム3:34 全体5位
新しい編成を考えようという研究努力を一切しなかったので何も考えず強そうな5隻編成を組んだだけ。更に言えば時雨は穴に爆雷積んで主砲1本積むべきだった
7-2
区間タイム4:02 全体4位
7-2と7-4は今後墓解放が来るまで叶わなくなっていくであろうことから、「戦果報酬をふだんに使った編成を作ろう」をコンセプトに組みました
大鳳にアメ艦爆3種積む事で流星一航戦熟練1機のみで制空が取れることが分かって意気揚々組んでました。今回に関してはこの編成を使えて満足ですが自分が出した区間新記録を今後抜こうと思ったら大和武蔵編成になると思う
7-3
区間タイム2:34 全体1位
未改装神風最強!同航引いて昼Sすればいいじゃん!(脳筋)
羽黒の増設穴は昔作った編成のまま何も考えず高射装置積んだけど絶対に三式弾改二の方が良かった
7-4
区間タイム5:21 全体6位
今回一番力を入れて作った編成
軽空編成を少しでも速い編成にしようと思った時軽空母は99ではなく180を使う必要があるので頑張ってレベリングしました
反航フラカ確殺
99だと打ち漏らす
180Lvかつ上記装備構成(龍鳳は更に対潜改修1回してある)でようやく初戦の反航フラカ確殺になります。同航戦だけ見る場合ここまで必要無いですが、反航戦を引いた時にもしっかりと先制対潜で処理しきろうと思うと実は凄い大変天山熟練最強!
撤退率を下げ・少しでも大和の連撃率を上げるために180かつ耐久改修をした海防艦を出来れば採用したいのだけれど流石に準備間に合わなかったよね
7-4でもう一つ派閥が分かれるのが基地航空隊。陸攻4・陸攻3東海1の2パターンあると思いますが昼終了を狙う編成である以上、基地の時点で随伴を殲滅・旗艦に割合を入れたいので陸攻4の方が個人的には強いと思います
7-5
区間タイム5:13 全体1位
7-5の考察でも上げた通り99雷巡を使う場合1ソと命中の両立が不可能でした
考えた結果、対潜は3隻までに切り捨てて少しでも道中砲撃戦とボスでの処理を早くすることにしました。結果本番で3隻編成を引き区間最速で回せたのでイメージと本番がバッチリかみ合った結果に
駆逐艦の選定ですがボス前の要求索敵が未だに正確に判明しておらず、不安だったので少しでも索敵を盛る為に高波を、雪風の180を用意できなかったので私が所持している高火力・幸運駆逐艦の不知火を採用しました。海域特効とかを加味すると雪風・天津風とかが良いと思います
また、射程巡ですが対潜マスで4隻以上を引いた時に1打目に矢矧が動くのを嫌って射程中のままにしましたが、コンセプトが"3隻までで切り捨てる"だったのに4隻以上でのケアを考えるのは矛盾していたので素直に射程伸ばすべきだったと思います
【終わりに】
海域数が少なかった時代、第七海域はおまけといったイメージが強く7-3や7-4実装後もギャンブルするか安定を取るかの二択といった海域でした。しかし7-5まで実装されたことにより戦略性や海域研究のしがいのある良い海域になったと本当に今回出走準備をしていて感じました
今後も更に研究が進み、20分台がバンバン出るような海域になると楽しそうですね
また、記事内容と同じような考察を実際に動画を見ながら放送で行いました
アーカイブが残っているのでよろしければこちらもご覧ください