※この記事は2023年6月6日時点での周回論となります
23年6月7日 誤字・一部不適切な文章の修正
23年10月21日 天津風改二の項を追加
24年7月11日 記事リンクを追加
はじめに
戦果周回で回る海域と聞かれた時真っ先に思い浮かぶのはブルネイ(7-1)だと思います。実際、3-2戦果はブルネイに比べ消費が重く周回するにあたって準備する内容のハードルも少し高いですがそれに見合うだけの戦果効率が魅力です。本記事ではそんな3-2戦果周回について解説をしていこうと思います
3-2戦果周回とは
通るルートはC-GorE-F-L(水上-渦潮or何もなかった-ボス)の全2戦となっており、使用編成は高速+統一をした軽巡1駆逐5です。全S勝利時の獲得戦果は1.3となっています
ブルネイは1周約1.47戦果が入りますので一見すると3-2戦果の方が効率が悪く見えます。しかし、戦闘数が少ない事から1周にかかる時間は3-2の方が圧倒的に短く時速換算した場合ブルネイが18~20であるのに対して3-2は26~28ほどになります。
使用艦娘や装備について
極論高速+統一をしていれば誰でも回れますが本記事では効率よく回るために意識したい事を火力、命中の観点から解説していこうと思います
結論としては"やられる前にやる"これがとても大事で、いかに自艦隊の砲撃で相手を先に撃沈できる編成を組めているかがポイントとなります。そこで重要になってくるのが高命中、火力78or82以上、矢矧の3点です。ひとつずつ見ていきましょう
高命中
3-2戦果では軽巡がほぼMVPを取るため駆逐艦はキラのない状態で出撃します。そのため敵駆逐艦などに対する命中が足りなくなりがちです
上記画像は主砲を2本装備したLv99長波がボスマスのハ級後期を攻撃したときの命中率です。72%と心もとなく何百回と周回をしていれば砲撃を外した結果閉幕雷撃で中大破する場面が何度も起きることが容易に想像できます
ボスマスだけでなく、道中で出現するロ級後期型に対しても命中が足りておらず撤退率も高くなってしまいそうです。ブルネイ戦果と違いダメコンを積む余裕が無いため中大破は戦果効率に直結するため少しでも命中率を上げたいところ
そこで主砲を1本22号改四電探☆6に変えてみた所、命中率は9%も改善され大分安定感が上がりました。このように3-2戦果では命中率の確保がとても重要になってきます。ですので、3-2で使用する駆逐艦は原則として主砲+電探構成で後述する火力ラインを満たした艦となります(本記事では以降この装備構成を主電と略します)
また、レベルによる命中率の上昇も大きく影響してきますので可能な限り手持ちの強い駆逐艦を使うようにしましょう(3-2をメインに周回している提督さんは加えて運改修までしているとか・・・)
火力78or82以上
主電装備で命中を稼ぐ重要性を確認しましたが、命中しても敵を倒せるだけの火力が無ければ意味がありません。そこで次は要求される火力ラインを確認していきます。一般的に指標とされるのは装備改修込火力78、82という2つのラインです。これはそれぞれボスマスのノマワ同航確殺、道中エリチ反航確定中破ラインになっています。
火力78 同航ノマワ確殺
ボスマスのワ級自体は砲撃をそもそもしてこないため脅威では有りません。しかし、HPが多く火力が低いと1撃で倒せず砲撃が吸われてしまい敵軽巡や駆逐艦を残してしまいがちです。残してしまうことで閉幕雷撃でカウンターを喰らい中大破が発生する事態が多発するためしっかりと確殺ラインまで火力を盛ろうというのが火力78以上の考え方です。効率よく回ろうとした場合、駆逐艦は主電構成で78以上になる艦娘のみを使ってください
C改二☆9+火力1電探
白露、満潮、荒潮、不知火、早潮
D改二☆9+火力2電探
巻雲
D改二☆9+火力1電探
沖波、秋雲
D改二☆9+電探
夕雲、風雲、長波、高波、
上記は主電構成で火力78を満たす艦娘と装備の一例です
C改三主砲を多く持っている場合強力ですので、そちらを利用してください。また、夕雲型の多くはD砲☆4の時点で火力ラインを満たす場合が多いです。D砲は後半の改修餌にC砲を要求するため☆9や☆Maxを並べるのが難しいです。複数編成組む場合は☆4を複数本用意すると良いと思います
火力+2電探はGFCS及びSGレーダー(後期型)の事を、火力+1電探はSGレーダー(初期型)及び22号改四(後期調整型)を指しています。通常の電探に関しては極力22号改四電探を使用してください。素の装備命中が+8と高い上に☆6まで改修することで+4.1%命中が伸びます
新たに火力78を簡単に実現させられる構成に焦点を置いた記事を書きました。併せて読んでいただけると幸いです
続いて火力82ラインですがこれは1マス目に出現するチ級eliteを反抗確定中破させる火力ラインです
火力82 反航エリチ確定中破
反航戦までしっかりと見ることで閉幕雷撃を防ぎ、道中撤退率を下げられるのが火力82調整です。先程の78ラインと違いC砲改三☆MaxやD砲☆9を要求される事が多く適正艦娘も少ないため、全員とはいかずとも余裕があれば目指したいラインとなります。更に極一部の艦は84まで火力を盛ることで反航ロ級確殺もとれますが命中率と両立させることが難しいのでこれは最上級者向け
火力84 反航ロ後期確殺
矢矧
効率よく周回をしたい場合使用する軽巡は矢矧改二乙にしてください。
装備構成は15.2改二+超長スパナor射程長主砲+甲標的となります
この構成の矢矧はボスマスのエリワや反航戦のフラヘなど一部の敵を除き多くの敵艦を確殺する火力を有しています。加えて矢矧は基本MVPを取るためキラ状態が付いており命中も十分なものになっています。ですので、射程を調整し矢矧を最初に動かすことにより高確率で一体敵を撃破できます。超長スパナがおすすめですが持っていない・他海域で使っているといった場合はザラが持ってくる射程長主砲を使いましょう。
また、雷装を意識した構成として司令部+超長スパナ+甲標的というものがあります。これは砲撃火力こそ上記構成に比べ劣るものの先制雷撃の威力が上がり反航戦下での軽巡や補給艦の撃破率が上がるのがメリットです
タシュケントもまた3-2において強力な艦娘です
4スロ艦のため主主電構成が取れるだけでなく、持参する130mm B-13連装砲はタシュケントに装備した際[5×√搭載数]の隠れ命中フィットがあると検証によって明らかになっています。2本装備した場合主砲だけで命中+7相当の効果があるためとても強力です
23年7月7日のアップデートで追加された天津風改二は高火力・高装甲となっており3-2において最強クラスの駆逐艦となりました。同アップデートでは缶タービンによる速力変更にもテコ入れが入っており、☆7以上の高温圧缶を装備させた天津風改二はそれだけで高速+になるようになりました
そのため、天津風は主主電構成を取ることが可能で火力や命中を他駆逐艦より盛りやすいという特徴があります。持参装備であるC改二☆7×2本+電探の時点で反抗エリチを見るだけの火力があるため積極的に採用したいです
また、天津風は高温圧缶☆Maxを装備する事で火力+1のボーナスを貰えます。そのため天津風に装備する缶は将来的に☆maxにするのを目標にすると良いでしょう。缶☆MaxやC改三maxといった装備を用意することが出来れば主電電構成で命中を更に盛ることが可能。火力+2電探を用いれば反航ロ後期確殺ラインである84を満たしながら高命中を維持できるためとても強力です
山汐丸
駆逐艦の1隻を山汐丸に変えることが可能です。
山汐丸自体の3-2適正はそこまで高くありませんが、必要砲火力を満たしておりレベリングを兼ねられるため入れている方を一定数見かけます。装備構成は艦爆缶缶タービンとなります。艦爆は射程長艦爆か江草など砲火力の高い艦爆からの選択になります。長射程艦爆の場合高火力で先に動かせることがメリットで、江草等の場合更に砲火力を漏れる部分が魅力です。どちらにもメリットがあるので好みで採用してください。
装甲が脆く砲撃を食らったら基本壊れてしまうため旗艦に置くようにしてください
編成例
私は現在3編成3-2を組んでいますが一例がこちら
矢矧の射程を超長、雪風を長にする事で矢矧→雪風→タシュケントという順番に砲撃順を操作しています。高火力に加えて素運が高く高命中の雪風、タシュケントを順に動かすことでしっかりと敵を処理していく動きが可能になっているため、まず1編成組むときはこれをオススメします
回し方
編成のポイントを確認したので次は回し方です
編成数
3-2は戦闘数が少なく疲労が溜まりやすい海域です。1編成あたり2連続で出撃すると疲労が付いてしまい、3-2だけで戦果周回を行おうとすると5~6編成必要になります。しかし、最初から一定水準を満たした複数編成分の艦娘と装備を用意するのは難しく無理をして質の悪い編成を組むと時速を下げる事になってしまいます。ですので最初は2編成を目標にするのがオススメです。時々ではありますがイベントで連合艦隊の高速+を要求される事もありますので2編成分の缶タービンを用意することは無駄になりにくく、2編成であればサブ艦を用意せずとも要求駆逐の数が足りると思います
疲労について
用意した編成の数にもよりますが、3-2オンリーで無い限りブルネイなど他海域に混ぜ込む形になります。3-2は1周2分45秒~3分ほどで、1編成あたり2出撃可能です(矢矧は共有可能)
回し方には大きく分けて2連続で出撃する回し方と1回ずつ編成を変える回し方があります。1出撃あたりcond値は-13~-15し、2連続で出撃をした場合cond値は27~30前後となり疲労抜きに20分ほどかかります。大雑把に使用編成×6分疲労が抜けるため、2編成の場合14分、3編成の場合8分ほど別海域を挟む必要があります。ブルネイであればそれぞれ3~4周、2周ほどでしょうか
1出撃ごとに編成を変えるメリットとして旗艦キラがあります。1マス目でS勝利を取った場合ボスマスでは旗艦駆逐がキラ状態となるため命中や回避の恩恵を受けることが可能です。旗艦の命中を確保できるのでこの場合旗艦を主電ではなく主主缶タービンと出来るのも大きなメリット。しかし、1回ごとに編成を変えるため母港操作量が増えるので、ミスが起きやすく素早い操作を続けないと時速低下を招く可能性もあります。2出撃ごとに変える場合旗艦キラの恩恵は受けにくくなってしまいますが操作量が減るのが最大のメリットです。私は2出撃ごとに変更をしていますが試してみて自分に合った回し方をしてください
夜戦について
ボスマスで反航戦やT字不利を引いた場合昼S勝利を取れないことが多々あります。しかし戦果周回においてはボスマスで勝利をすることが大切でS勝利に拘る必要は薄いです。3-2の場合S勝利に対してA勝利では0.04,B勝利では0.06ほど獲得戦果が少なくなりますが夜戦に行ってS勝利を取る時間のほうが勿体ないというわけです
陣形について
イベント期間に警戒陣3-2をされている方を時々見かけますが単縦陣一択です
折角火力調整をしても警戒陣を使用することで昼砲撃戦が伸びてしまいます。時間がかかるだけでなく被弾、閉幕魚雷の本数が増えてしまい結果的に中大破や撤退率を上げてしまうだけなので単縦陣で回ってください
私自身7000周程警戒陣3-2を回したことがありますが単縦陣に比べ効率が圧倒的に悪かったです
時速について
使用編成の数や疲労抜きによって大きく変わりますが大雑把によく使われるローテーションでのおおよその時速を書いておきます
前提条件 ドロップカットあり 3-2 165秒 7-1 280秒 3-4 270秒 で計算
3-2×2+7-1編成 時速約22
3-2×3+7-1編成 時速約24.5
3-2×5編成 時速約28
3-2×4+3-4高速+編成 時速約30
終わりに
以上が3-2の初歩的な周回論になります
日頃のデイリー補給艦任務などを戦果に絡めるだけでも戦果効率は格段に上がります。またブルネイ周回は基本ではありますが時速20以上を出すことが難しく限られた時間の中で多くの戦果を稼ぐことにはあまり適していません。ブルネイ周回になれてきた方がステップアップする際の参考になれば幸いです
不明な点・間違いなどありましたらDMや記事コメント気軽にお願いします
最後になりますが本記事作成にあたりふたみ氏に多くの助言を賜りました。ここに感謝の意を表します。